2021年度の受賞者を祝して

未来の守護者たち

インスピレーションを与える、5人の2021年度ロレックス賞受賞者。素晴らしいアイデアと懸命な努力とともに、パイオニアたちがどのようにして世界で最も困難な課題に取り組んでいるかを見る。

持続可能な未来に向けて、受賞者たちはタンザニアでの栄養失調を解消するための栄養価の高い食料の供給や、トランス・ヒマラヤにおける豊かな生物多様性の保護、モルディブの深海のサンゴ礁の探索、地球の最北端の洞窟での気候変動の手がかりの探求、サヘルでの対立を防ぐための資源のマッピングに向けた先住民の知識の活用など、様々なプロジェクトに取り組んでいる。
ンジャメナ&チャド湖、チャド

ヒンドゥ・ウマル・イブラヒム

先住民の知識を活用して資源のマッピングを行い、チャドの気候に関連した対立を防ぐ

気候変動の現実は、チャドの人々がもっともよく知っているだろう。3,000万人以上の人々を支える、国の名前を冠した国内最大の湖が、わずか2世代の間にほとんど消滅してしまったのだ。気候変動と先住民の権利について主張するヒンドゥ・ウマル・イブラヒムは、この悲劇をきっかけに、マッピングというありそうでなかった媒体を使用し、その危機を解決するために人々は団結できると考えている。

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ガン、モルディブ

ルイーズ・ロシャ

インド洋の深海のサンゴ礁の探索と保護

モルディブの水深100 m以上の場所には、不思議なサンゴや奇妙な生物が生息する、未踏のトワイライトゾーンがある。魚類研究の第一人者であるルイーズ・ロシャは、先駆的な潜水探索により、これらの深海のサンゴ礁を調査して新種を発見し、その保護を訴えようとしている。

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グリーンランド

ジーナ・モズリー

世界最北端の洞窟を探検・研究し、北極圏の気候変動に関する新たな知見を得る

イギリスの気候研究者であるジーナ・モズリーは、地球最北端に位置する未踏の北極圏の洞窟に下降し、地球の過去の気候を解明する手がかりを求めて、探検において世界で最後のフロンティアの一つを越えようとしている。彼女の世界初の探索は、極地では他の地域の2倍の速さで温暖化が進み、世界中の沿岸都市が水没する危険性があることを明らかにしようとしている。

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フムラ、ネパール

リンジン・フンジョク・ラマ

ネパールのトランス・ヒマラヤにおける生物多様性の保護のための地域の取り組みの促進

世界で最も荒涼とした、孤立した場所のひとつであるネパールのヒマラヤ山岳地帯のフムラでは、ユキヒョウや野生のヤクなど、減少しつつある野生動物を救うために、地域住民が最前線で保護活動に参加している。この計画を推進しているのは、エネルギッシュな若き生物学者のリンジン・フンジョク・ラマだ。彼は、地域住民の献身とノウハウこそが真の変化をもたらすと確信している。

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タンザニア

フェリックス・ブルックス-チャーチ

タンザニアの栄養失調を根絶する一つの栄養強化バッグ

栄養失調が原因で、毎日15,000件の防ぐことが可能な子どもの死が世界で発生している。アメリカの社会起業家であるフェリックス・ブルックス-チャーチは、恵まれない社会で暮らす、すべての母親と乳児がとる食事に、命を救うために必要な栄養素が含まれていることを保証する独創的なシステムを開発した。彼のプロジェクトは世界的なモデルとして、タンザニアの子どもたちに新しい命と希望をもたらしている。

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