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ミッション・ブルー

アゾレス諸島のクジラカフェ

ロレックスはパーペチュアル プラネットの取り組みを通じ、海洋保護のための非営利活動であるミッション・ブルーをサポートしている。その目標は、重要な海洋生態系の生息地であり、保護すべきエリアとしてのホープ・スポットを地球規模で構築することにある。
アゾレス諸島

群島周囲の豊かな海景

中でもアゾレス諸島には、まさに遠隔地という言葉が当てはまる。ヨーロッパ最西端とみなされ、北大西洋中部に位置するポルトガル領自治地方のアゾレス諸島は、1457年にポルトガル人航海士によって最初に発見された。その後はクリストファー・コロンブスが、アメリカ大陸からの帰途、航海中に遭遇した激しい嵐を避けて偶然上陸した記録が残ってる。

9つの主要な島から成るアゾレス諸島は、大西洋海底の最大の特徴を構成する火山が連なる大西洋中央海嶺に隣接している。その一方で、その極端な場所と航海士が語り継ぐ歴史を超えた、特別な場所でもある。この地域固有の海洋学的特徴は豊かで多様な生態系を生み出し、ミッション・ブルーは法的海洋保護に値する地域であるホープ・スポットの確立を通して、その保護に取り組んでいる

この活動のカギを握るのは、地域の人々に力を与え、海洋保護を支持するコミュニティの世界的な動きを生み出すことで、変化を起こすことである。

アゾレス諸島

海洋の休憩所

アゾレス諸島は、移住動物にとっては北大西洋に浮かぶカフェのような存在だ。クジラ目のクジラをはじめとする移住動物たちは、海綿や冷水サンゴなどの植生豊かな海底庭園が点在する、周辺の隠れた海山に豊かな餌場を求めている。さらに、メキシコ湾流の南東の支流を経由して運ばれてくる、北大西洋環流(循環海流)の暖かい海流に誘われて集まってくる。地域は、海洋は水深のある東側と、熱水噴出孔が生態系を育む海盆である西側に分かれている。重要なのは、この周辺の海山は地中海の動物相と北大西洋の動物相をつなぐ「飛び石」として機能し得ると考えられている点だ。

一方で深海の生態系は、漁業、沿岸建設、海上輸送、農業、そして汚染化合物、水中騒音、海洋ごみといった、人間の活動による脅威にさらされている。ミッション・ブルーはそこに住む人々と現地政府を支援することにより、環境の悪化を軽減する一助となることを望んでいる。

アゾレス諸島

生命のマグネット

伝説的な海洋探検家であり、ミッション・ブルーの創設者であるシルビア・アールは、アゾレス諸島を生命の「磁石」と呼ぶ。「まさに魔法の場所です。アゾレス諸島をホープ・スポットに指定することは、極めて論理的なことと言えます。クジラに聞けば、この場所がいかに大切であるかを教えてくれるでしょう。ここはかつてクジラの漁場でした。そして今、現地の人々は同じ地球上の仲間としてクジラを守り、観光客を誘致することで生計を立てています。」

アゾレス諸島をホープ・スポットに指定することは、極めて論理的なことと言えます。クジラに聞けば、この場所がいかに大切であるかを教えてくれるでしょう。シルビア・アール

アゾレス諸島の住民は、健全な海洋環境の価値を理解している。すでにエコツーリズムで生計を立てている人々は、周囲にホエールウォッチングや、熱水噴出孔から噴き出た暖かい泡を堪能するダイビングを勧める。

見るべきものがたくさんあるのだ。25種のクジラ目(クジラ、ネズミイルカ、イルカ)、4種のウミガメ、560種の魚、400種を超える藻類、数千種の無脊椎動物、そしてモンテイロのウミツバメ、冷水サンゴ、青ベラなど、確認できているものだけでも実に多様な生物が観察できる。

アゾレス諸島

最大の保護圏

現地政府は常に海洋資源の保護に関心を寄せ、漁獲割当とライセンス規制を展開している。それは、科学者、地元の漁師、旅行業者との協力の上、コンドル海山という古くからの漁場を閉鎖するまでに至っている。

1980年代には、現地政府は小規模の分散した海洋保護区の作成を開始。2019年までにプログラムの創設にまで及んだ。オセアノ・アズール財団とウェイト・インスティテュートのコラボレーションにより、ブルー・アゾレスプログラムは海洋保護区のネットワークでアゾリアン海の15%を網羅することを目標としている。そのために、彼らは革新的な研究を開発・着手し、漁業の持続可能な管理に貢献、科学的研究のサポート、学校での「ブルー・リテラシー」プログラムの実施や、共通した他の活動も行っている。

各ホープ・スポットには、その地域を代表し、活動に携わる擁護者が任命されている。アゾレスの擁護者であるクリストファー・ファムは、アゾレス大学のオケアノス研究センターで深海の生態系とプラスチック汚染を専門とする研究員である。この特別な場所に深く関わるファムは、次のように述べている。「アゾレス諸島は実に独特な生態系に恵まれ、多くの移住動物にとって極めて重要です。ここは大型のクジラ目たちが回遊中に休憩する格好の場所なのです。」

ミッション・ブルー

ホープ・スポットを設定し、海を救う

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2009年に創設されたミッション・ブルーの目的は、種の保存に不可欠であると考えられ、生態学的に重要な海洋領域である、または周辺コミュニティの生存が、健全な海洋環境に依存している場所であるホープ・スポットの地球規模のネットワークを構築することにある。これまでのところ、ミッション・ブルーは世界中に130カ所を超えるホープ・スポットを設定している。この活動のカギを握るのは、現地の人々が変化を起こすためのエンパワーメントである。

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