アナベル・フォード現代に通じる古代マヤの教え

published 2000年icon-clock 読む時間 0min 53s
icon-scroll-down

考古学者であり人類学者でもあるアナベル・フォードは、40年に渡りマヤ文明を研究している。主な調査対象は、フォードが現在のベリーズとグアテマラの国境線で発見した、古代都市のエル・ピラールだ。

ロケーションベリーズ、グアテマラ

マヤ文明の教えは21世紀の社会と農業問題に通じるものだと、カリフォルニア大学サンタバーバラ校のアナベル・フォード博士は考える。博士は同校のメソアメリカ研究センターの所長で、非営利団体「Exploring Solutions Past(過去に学ぶソリューション)」の代表も務めている。

私の研究から明らかになったのは、古代マヤは熱帯雨林を単に利用していたのではなく、マヤ文明の繁栄持続に必要な自然環境や生態系を作りだすために、手を加え管理していたということです。

長年にわたり、エル・ピラールの考古学的調査、保存、持続可能な開発を続けながら、フォードは児童向けのプログラムをはじめとする、様々な地域プロジェクトを展開してきた。最も注目すべきは、フォードが精力的に推進してきた「二ヶカ国間」保護区だ。この保護区がベリーズとグアテマラ間の長年の紛争解決の糸口となるかもしれない。フォードはこの地域の農民とも積極的に関わり、「エル・ピラール森林公園ネットワーク」を結成し、森林管理実施に関する知識の共有を促してきた。

フォードは、マヤ文明滅亡の原因は増大する人口を養うに十分な食料を得られなかったからだという見解に疑問を呈している。6冊ある著書の最新刊「Maya Forest Garden: Eight Millennia of Sustainable Cultivation of the Tropical Woodlands(マヤの森林庭園:8千年に及ぶ熱帯雨林の持続可能な文明)(2015年)」の中でフォードは、「多くの才能に恵まれていたマヤの人々は、特に農業に秀でていた。彼らの農業手法は現代でも役に立つのではないか」という説を展開している。

全てのプロジェクトを見る

プログラム

ロレックス賞

詳細を見る