オスカー・エクポニモ食品廃棄物を削減するソフトフェア
飢えは、推定1300万のナイジェリア人にとって、日常の現実だ。しかし、一人の起業精神に溢れたソフトウェア・エンジニアが、必要とする人々への食料の再分配と、廃棄物の削減を同時に行うソフトウェア・サービスによって、彼らの苦しみを軽減しようとしている。
ロケーションナイジェリア
オスカー・エクポニモは、空腹を抱えて学校に通うとはどのようなものかを、よく知っている。11歳の時、父親が重病にかかり、職を失い、世帯収入が無くなってしまったのだ。「それから3年間、家の中には食べ物はほとんどありませんでした。」彼は同時を語る。「一日の終わりにほんの少しでも食事にありつければ、良い一日でした。」このような経験から、他の人に同じような辛い思いをさせてはならないと、決意するようになった。
小売店が商品の消費期限を持続して管理できるシステムを提供しつつ、何百万もの人々に栄養を安価に提供できるのです。まさにウィン・ウィンの解決策です。
ナイジェリアの首都、アブジャでソフトウェア・エンジニアを務めるエクポニモは、チャウベリー(Chowberry)というアプリケーションを開発した。バーコードを読み取り、小売店に包装食品の消費期限が近いことを知らせる。小売店は消費期限が迫った食品を、低所得層の消費者や福祉団体に割引価格で販売できるというシステムだ。20の小売店で3か月間テスト運用したところ、ラゴスとアブジャに住む300人に食料を提供することができた。この中には身寄りのない子供150人も含まれている。
ロレックス賞の賞金を使い、エクポニモはこのソフトウェアを改良し、より多くの小売店と提携してプロジェクトを拡大する予定だ。「食べるもののない何百万もの人々が、少しでも私を頼りにしてくれていることを思うと、チャウベリーを絶対に成功させなくてはなりません。」
1300万人
ナイジェリアで日々飢えに苦しむ人々の推定数
10人中7人
一日1.25米ドルで生きて行かなくてはならないナイジェリア人