アニタ・シュトゥーダー鳥を守るために森を救う

published 1990年clock 読む時間 50s
scroll-down

スイス人生物学者アニタ・シュトゥーダーは、ブラジルのアトランティック・フォレストの一部を保存するという野心的なプロジェクトに取り組み、600万本以上の木を植えている。その多くが地元住民の手によるものだ。国全体を巻き込んだ乗数効果を及ぼしている。

ロケーションブラジル

植樹は1980年代の初めに始まった。当時ブラジルに生息する珍鳥コミナミムクドリモドキ(Curaeus forbesi)について博士論文を書いていたシュトゥーダーは、この鳥の生息地でありアトランティック・フォレストの一部、ペドラ・タリャダの森が失われつつあることに気付いた。かつては広大だった森を上空から見たところ、盛放牧が盛んになるにつれて森林破壊の深刻さも増していることを再認識した。シュトゥーダーは、森を救うと同時に、研究対象であるコミナミムクドリモドキをも救おうと決意した。

自分の手で木を植えたことのある人なら、開拓のために木を燃やすことをためらうはずです。

30年以上に渡るシュトゥーダーの揺るぎない決意と、スイスの非政府組織、ノルデスタや他団体の仲間たちの支援のおかげで、コミナミムクドリモドキは今ではペドラ・タリャダ連邦生物保護区として公的な保護を受けている従来の生息地で、順調に繁殖している。「今では多すぎて数えくれないくらいです。」とシュトゥーダーは話す。

シュトゥーダーはブラジルとアマゾン流域全体で森林再生運動を展開している。環境に対する意識の向上、若い世代への職業技術支援などのプログラムを立ち上げ、永久に森が守られるように、ペドラ・タリャダ周辺に住宅提供も支援している。

  • 600万本

    アニタ・シュトゥーダーとボランティアたちが植えた木の数

  • 100種

    ペドラ・タリャダに植えられた数百万もの木に生息する動物種

  • 1,000人以上

    シュトゥーダーの非政府組織、ノルデスタをヨーロッパで支援する人の数

プログラム

ロレックス賞

詳細を見る

このページをシェアする