Kerstin Forsberg海に住む優しい巨人

published 2016clock 読む時間 55s
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カースティン・フォースバーグは、地域住民と協力して絶滅危惧種であるマンタ(オニイトマキエイ)の保護に取り組んでいる。この優しい巨人に対する関心と理解を高め、エコツールズムによって漁民が代替収入を得られるようにすることが目標だ。

ロケーションペルー

体盤幅が7mもあるマンタが泳ぐ様は、我々の心を捉えてやまない。「本当に堂々としています」と、リマに活動拠点を置く保護生物学者、カースティン・フォースバーグは話す。この神秘的で危機に瀕している種の将来を守ることが、彼女が自らに課した使命なのだ。

フォースバーグの故郷ペルーでは、乱獲によってマンタの個体数が激減している。繁殖率が極端に低いこともその要因だ。鰓板や肉を目当てに世界中で捕獲されているマンタは、国際自然保護連合(IUCN)によって絶滅の危惧が増大している種に指定されている。

マンタが絶滅する危険性は増大しています。特に、海洋環境は壊滅的状態にあります。もっと多くの人々に、マンタの保護に取り組んでもらわなければなりません。すべきことが沢山あるのです。

「絶滅が危惧されている全ての海洋種にとって、この上ない代表例です。」と、フォースバーグは話す。彼女が設立した団体、プラネータ・オセアーノ(Planeta Océano)は、漁民、学校、地域社会、政府と協力して、マンタに対する認識を改革しようとしている。生態系から見た重要性だけでなく、観光客を呼び込むうえでも大いに価値があるからだ。2015年、ペルーの漁師が捕獲した巨大なマンタは世界中で大ニュースとなり、マンタの法的保護の設置を求めるフォースバーグの活動に対して、一般大衆から支援が集まった。これを弾みとしたフォースバーグの辛抱強い活動によって、政府はマンタの捕獲禁止へと動いたのだ。

ロレックス賞のおかげで、フォースバーグのプロジェクトにより多くの漁民の参加し、地元中心の生態系監視システムを構築できる見込みだ。だが、彼女の長期的目標は、世界に通用する、地域中心の持続可能な取り組みモデルの展開にある。

  • 50校

    プラネータ・オセアーノによる教育アウトリーチプログラムに参加している、ペルー北部の学校

  • 1匹

    2~7年に一度、マンタが産む稚魚の数

プログラム

ロレックス賞

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