Rodney M. Jacksonユキヒョウを守る

published 1981clock 読む時間 50s
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人里離れたネパールの西部。野生生物学者ロドニー・ジャクソンは、非常に捕らえにくいユキヒョウを追跡する複雑なプログラムに取り組み、絶滅に瀕したこのネコ科動物を保護するために世界中の様々な団体を一つにまとめた。

ロケーションネパール

ロドニー・ジャクソンは、絶滅危惧種ユキヒョウが生き残るためには、行動、生息範囲、食生活、捕食行動、社会構造を徹底的に理解した上での保護作戦が必要だと認識していた。だが、この動物は到達しがたい場所にひっそりと生息し、主に夜間に行動する。どうやって情報を集めればよいのだろうか。

ユキヒョウを守るという我々の活動は、綿密な計画、チームワーク、そして険しく隔絶された環境と現地の文化に順応しようという辛抱強さと意志があれば、ロジスティック、物理的、政治的な障害がどれほど多くても克服できるということを実証しています。

ジャクソンの答えは、まず5頭のユキヒョウを生け捕りにし、行動追跡用の発信機付きの首輪を付けてから、自然に返すというものだ。ジャクソンと彼の調査チームは、過酷な天候、単調な食事、険しい地形、孤独と闘いながら、おとなしいことで有名なユキヒョウを追い続けた。チームの筆頭はジャクソンたちの活動を記録した本、『Vanishing Tracks – Four Years Among the Snow Leopards of Nepal(消えゆく足跡-ネパールのユキヒョウと過ごした4年間)』の著者である、パートナーのダーラ・ヒラードだ。ロレックス賞の賞金とナショナルジオグラフィック協会からの援助を得て1981年に始まったこのフィールド調査のおかげで、ジャクソンは象徴的なユキヒョウの生活と行動の全体像をつかむことができたのだ。

ジャクソンはこれまでに、ユキヒョウの保護、人間と野生動物間の問題、広範囲におよぶユキヒョウの行動範囲の生態系管理について、40以上の科学論文を執筆している。スノー・レパード・コンサーバンシーの代表として、国際自然保護連合(IUCN)などを通じて地域的、世界的規模の保護策を展開しており、中心的な役割を果たしている。ジャクソンが主導するのは、電気柵を設置するなど、現地の地域社会をベースとした管理運営策だ。こうした努力によってユキヒョウやオオカミが羊や家畜の命を奪うという被害を阻止すれば、最終的にユキヒョウの命を救うことに繋がるからだ。

  • 12カ国

    ユキヒョウの生息が確認されている国の数

  • 1972年

    ユキヒョウの姿が世界で初めて写真にとらえられた年

プログラム

ロレックス賞

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