Rodrigo Medellínメキシコのバットマン

published 2008clock 読む時間 45s
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メキシコ人自然保護活動家ロドリゴ・メデリンは、コウモリに迫る様々な危険と闘っている。しかし、彼が乗り越えなくてはならない最大の脅威は、人間の無知だ。

ロケーションメキシコ

優れた花粉媒介者で昆虫捕食者でもあるコウモリは、わずかな例を除いて、人類にとって貴重な財産だ。メキシコ・コウモリ保護プログラムの代表を務めるロドリゴ・メデリンは、30年以上もの年月を母国のコウモリを守るための研究、教育、普及活動に費やしてきた。

コウモリほど世界中で不当な扱いを受けてきた種は他にありません。人間はクモやヘビも殺しますが、コウモリははるかに人間の役に立っているのです。クジラの保護活動ができるのなら、イメージの問題はないはずです。

コウモリは数百種類の花に受粉を仲介し、森林再生を促進する多くの植物の種子をあちこちに散布する。夜飛び回る害虫の自然界の駆除係でもある。毎晩、自分の体重とほぼ同量の穀物害虫を食べてくれる。

このような益獣であるにもかかわらず、コウモリの個体数は世界中で減少している。メデリンは、研究室の内外問わず精力的に活動し、政府や商工関係者とも連携、一般大衆の教育にも力を注いでいる。

メデリンの活動は成果を挙げている。メデリンと大学院生、同僚30人から成るチームは、メキシコにある推定3万ヵ所の洞窟を対象に、保護の優先度の高い洞窟を特定している。その後、絶滅危惧種の管理・回復プログラムの開発に取り組む予定だ。2013年、メデリンとメキシコ政府当局は、レッサーハナナガコウモリが絶滅の危機を脱したと宣言した。2015年、アメリカ合衆国に拠点を置くテキーラ・インターチェンジ・プロジェクトと連携し、コウモリによるブルーアガベ受粉仲介を推進しようとしている。ブルーアガベはメキシコ最大の輸出品テキーラの原料、竜舌蘭の一種だ。ハナナガコウモリはブルーアガベの蜜を常食としている。しかし、今日の農法ではブルーアガベの将来が危うい。ということは、コウモリも危機に瀕しているのだ。このプロジェクトはすでに成果を挙げている。世界初のコウモリに優しいテキーラを製造したのだ。

  • 1,116種

    世界のコウモリ種

  • 85種

    絶滅の恐れのあるコウモリ種

プログラム

ロレックス賞

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