ソナム・ワンチュク砂漠に並ぶ氷の塔

published 2016年icon-clock 読む時間 0min 57s
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ソナム・ワンチュクは、雪解け水を利用した人工氷河を造ることによって、乾燥したヒマラヤ高地、ラダックの農民たちが水不足を克服するのを手助けしている。

ロケーションラダック

春になると、ヒマラヤ山、脈標高3,500mにあるラダックに住む農民たちは、深刻な水不足に直面する。ラダック出身のエンジニア、ソナム・ワンチュクの革新的な解決策は、氷河の雪解け水をチベット仏教のストゥーパ(舎利塔)に似た円錐状の塔にすることだ。この氷の塔は、氷河の縮小版として機能する。ゆっくりと解けながら作物の成長期に必要な灌漑水を供給するのだ。

ロレックス賞の賞金のおかげでプロジェクトを進めることができます。気候変動に適応した砂漠緑化技術として、氷の塔を推進することもできるのです。

ワンチュクの塔は、同じラダック出身のエンジニア、ツェワン・ノルペルのが実験的に造った平らな人工氷河を基盤として設計された。特に標高が低い場所で人工氷河を実際に機能させるためには、太陽が当たる表面積を最小限に抑えた構造が必要だと気付いたのだ。この構造設計のおかげで、氷の塔は平らな氷河よりもゆっくりと解ける。2015年、試作の塔が造られた。氷河の川と村の砂漠を直接結ぶ2.3kmのパイプラインに必要な資金は、クラウドファンディングによるキャンペーンで調達した。この試作の塔は7月初旬まで残り、地元民が植えた5,000本の苗木に150万リットルの雪解け水を供給した。

ワンチュクは、ロレックス賞の賞金を元手に高さ30mの氷の塔を20造るつもりだ。新しい水供給システムが確立したら、運営する学校の近くの砂漠で大がかりな植樹プログラムを開始する予定だ。

教育と環境保護は切り離すことはできない、とワンチュクは信じる SECMOL(The Students’ Educational and Cultural Movement of Ladakh)で若者たちと教育改革運動に携わるかたわら、彼はこのオルタナティブ・スクールを通して、同じ地域にオルタナティブ大学を設立する運動を始めた。彼の目標はヒマラヤ内外から人々を集め、山岳地帯のためのエコソリューション活動を行うことだ。

  • 20

    ワンチュクが造設を計画している氷の塔、それぞれ1000万リットルの水を供給する

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