ジョー・トンプソンボノボに魅せられて

published 2004年クロック 読む時間 0min 58s
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子供の頃からボノボが大好きだったアメリカ人ジョー・トンプソンは、コンゴ民主共和国(DRC)に生息するこの「魅力的な」生き物の保護、野外研究、地域社会を基盤とした保護活動に数十年間取り組んでいる。

ロケーションコンゴ民主共和国

コンゴ共和国(DRC)は世界で唯一ボノボが生息する国だ。人間に最も近い種であるボノボは、直立二足歩行や意思伝達を行う傾向があり、人間と同様に様々な表情をしてみせる。霊長類の中では最も希少とされており、その存続はますます危ぶまれている。

コンゴ民主共和国に私を導いたのはボノボです。しかし、ボノボのためだけにコンゴに通い続けているわけではありません。今では現地の人々と地域社会の方が強い力で私を惹きつけています。実際のところ、私は環境全体に関心があるからです。

人類学者であり霊長類学者のジョー・トンプソンは、ボノボの保護に生涯を捧げている。密猟者や生息地の消滅からボノボを守るために、彼女は地元のリャエリマー族に保護の方法を教え、コンゴ政府当局とも連携して研究拠点を設置し、ボノボの生態に対する理解を広めている。1992年、トンプソンはラカールー野生生物研究プロジェクトを開始した。ボノボを守ろうというこのプロジェクトは、長年にわたる不穏な国情を耐え抜いてきた。1998年、34㎢の未開地を買取り、ボソサンジャ動物相保護区を創設した。

人間と類人猿が調和して生活できるようにするという彼女の活動は、2004年にロレックス賞を受賞した。密猟者と絶滅を危惧される動物が同じ場所に生活するということは、危険と思われるかもしれない。しかしトンプソンは、リャエリマー族は敵などではなく、唯一の偉大な味方だと信じている。

現在もラカーループロジェクトの代表を務めるトンプソンは、オハイオにある自宅からコンゴ民主共和国を年に2回訪れ、教育、執筆、プロジェクトの資金調達活動を行っている。

  • 30,000頭

    コンゴ共和国に生息するボノボの推定個体数

  • 600頭

    1998年にトンプソンが創設したボソサンジャ動物相保護区に住むボノボ

  • 7歳

    ドクター・スースの絵本を読んでいたトンプソンは、わずか7歳にして、ボノボが間違ってチンパンジーと分類されているのに気付いた

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プログラム

ロレックス賞

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