Francesco Sauro迷宮の内部へ

published 2014clock 読む時間 50s
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人類がかつて一度も足を踏み入れたことのない、南米のテーブルマウンテンにある地下洞窟を探検している、イタリアの地質学者フランチェスコ・サウロ。彼は地球の進化にまつわる数々の発見をするのみならず、宇宙飛行士の訓練にも貢献している。

ロケーションベネズエラ、ブラジル

フランチェスコ・サウロと彼のチームが、ベネズエラとブラジルのテーブルトップ・マウンテン(テプイ)にある、人が足を踏み入れたこともない、地球最古と思われる洞窟を垂直降下していく。そこには、まだ知らぬ世界と気の遠くなるような困難が待ち受けているのである。

地底には静寂の宇宙が存在していると確信しています。何百万年もの間、闇と静寂に包まれた世界が。

珪岩でできたこの洞窟は、通常の石灰岩洞窟よりもはるかに硬質だ。テプイへの9回の遠征で、サウロは最深の洞窟に生息するバクテリアのコロニーといった独自の生命体が、周囲の岩からシリカを取り込んで炭素や硫黄を栄養素としていることを発見した。このように地球上のものとは異なるバクテリアを研究することで、生命の進化についての手がかりを得ることができると、サウロは語っている。

サウロはまた、欧州宇宙機関で宇宙飛行士訓練の主任インストラクターも務めている。彼は洞窟を使い、地球外生命体との遭遇に備える訓練を行っている。「今後の月や火星への探査では、宇宙飛行士はその惑星で何か月も過ごすことになるだろう。そういった状況では、洞窟の中が安全な環境になるだろうと考えたのだ」と、彼は語る。世界有数の洞窟探検家/地質学者であるサウロは、自身の地理学の知識を使い、月と火星において、地球と似た累層で、宇宙飛行士にとって理想的な洞窟を形成していると思われる場所を特定している。

  • 28回

    過去15年間に、ヨーロッパとラテンアメリカでサウロが率いた遠征の回数

  • 17億年前

    テプイを形成する石英質砂岩ができた時期

  • 1,000~2,900m

    テプイの標高

プログラム

ロレックス賞

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