大木洵人世界を手話でつなぐ

published 2016年clock 読む時間 50s
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現在世界中で7000万人が手話を使用している。言語の種類は126、それぞれが独自の語彙を有している。けれども、これらの言語間をつなぐ辞書はほとんど存在しない。そうした状況の中、ある日本人起業家が、世界中の聴覚障がい者の対話を可能とするオンライン手話辞書の制作を進めている。

ロケーション日本

大木洵人は10代の頃から手話に魅了されてきた。大学に入学すると彼はに手話サークルを作り、のちに手話通訳士の資格を取得した。しかし彼は、世界には126の手話言語が存在し、それぞれが独自の文法と語彙を持っていること、そしてそれらの言語間には辞書がほとんど存在しないことにすぐに気づくことになった。

聴覚障がい者は能力的に劣っているのではありません。健常者のために作られた社会によって、力を発揮できないでいるだけです。私はそれを変えたいと考えています。

言語と言語の間に橋を架けるべく、2011年彼は、クラウドソーシングにより手話実践者から単語を集め、彼自身が開発した特別なキーボードで単語をインプットできる最初のオンライン手話辞典「スリント(SLinto)」を生み出した。クラウドソーシングを通じて語彙はさらに増え、充実し、そして聴覚障がい者が社会やビジネスのサービスにより簡単にアクセスできるプラットフォームを提供できると考えている。

3000以上の見出しが収められたスリントは、日本で最も大きな手話単語のデーターベースであり、大木は今後2年の間にその数を1万までに増やしたいと考えている。彼はまたアメリカで7000、そして彼がかつて聾学校の関心を集めたインドなどの発展途上国で3000の単語を収録することを目標としている。こうした短期的な目標の向こうに、大木の信じていることがある。スリントが、世界で7000万人に使われている異なる手話の間の障壁を取り除く革新的な手段になる潜在性を有しているということを。

  • 7000万人

    世界での手話使用者の数

  • 126

    世界に存在する手話の数、それぞれが独自の文法と語彙を有す

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